第125章：肇事真凶（2/2）

おまえには、残っていて――

（間桐慎二）

なんという厚颜さ。

なんという生き汚さ。

なんという――

見応えに満ちた、人間の顔だ。

（ギルガメッシュ）

敗北の後に続くものがある。敗北の運命は変えられぬ。こればかりは我でも無理な注文だ。

だからこそ――

この戦いは、まず敗北しなければならなかった。

この決まり事を通過してしまえば、あとに待つのは白紙ばかり。

貴様らの戦いはその後に生じるものよ。

（ギルガメッシュ）

これが私にしかできない、私なりのプライドの清算ってコト。

貴方たちの力になる――

それ自体が私の報酬。

あの暗い箱の中で、欲しくてたまらなかった私の夢。

（エリザベート）

アイドルごっこはこれで卒業。

次に会う時は本物になっているから、楽しみにしていて、子リス。

……本物のアイドルになりたいのなら、私は、一から生まれ変わらないと。

そんなワケだから、後は任せたわよマスター。

（エリザベート）

貴様は死ぬ為に戦うようなもの。

（ギルガメッシュ）

神に挑むは人の究極。

岸波白野よ。

その命は、我のマスターに相応しい。

（ギルガメッシュ）

この女は我が契約者。

我の許しなくして岸波白野を害する事は、永遠に出来ぬと思え！

（ギルガメッシュ）